ローズ・イン・タイドランド 感想

個人的ざっくり感想。
調べればそこら辺で感想書いてる人達がいるからそっちも参考にしてもらえたら。
まず、タイドランドは干潟。海岸で潮がひいたときに現れる砂泥底の意。まあ映画的には「境界線」らしい。納得。
ロックスターの父とチョコばかり食べてる母の両親(2人とも薬漬け)から生まれた10才の少女、ローズの話かな。
幽霊みたいな女と、その彼女の弟(障害持ち)も登場人物。
「バケーションに行ってくる」って言って薬キメた父は亡くなった母を置いて故郷のポツンと建った一軒家(ボロボロ)に娘を連れてきたにも関わらず間も無く薬にやられてお亡くなり。
そんな少女、ローズの友達は頭だけの指人形と会話したりひとり遊び。
母親が「あんたはハッパで育てた」って言ってたからそりゃ娘もそうなっちゃうね。しかもまだまだ幼いのに。
父親の注射器の準備を助手の様に慣れた感じでする辺り相当。
ローズは指人形で何役も演じる、これは凄い。度々の演技が凄い。
ああもう死んでしまいそうとなってもケロッと元気になったり、誰からも愛してもらえない孤独と悲しみを無意識に自衛して悲しい現実を楽しい空想の世界に変える、凄い。
大草原で寝転がれば一軒家もまるで呑まれるように沈む演出、凄い。
頭だけの指人形がリアルに瞬きする所も凄いなー。
ラストは列車が爆発してそこを彷徨ってるローズに声をかけたおばあちゃん?おばさん?に心配されて「力を合わせましょう」みたいな感じのまあハッピーエンド。
でもハッパで育ったんだろうし、障害持ちでもいい歳の弟と仲良くなって軽いキスをし合ったり度々見せる誘惑さも凄い。
そんでもって頭だけの指人形とひとり遊びしてリスとも話せるような頭トンじゃった色んな意味で無邪気なローズは多分明るい未来は望めないと思った。
相変わらず興味持つ映画は評価しにくいって言うのは頭にはあったけど、不安しかないとか不気味とか怖いって感想があるね、まあそれが当たり前かな。
テリー・ギリアム監督って人を初めて知ったからかもしれないけど、個人的には不気味さも悲しさも何も無かった。
何も考えないで見れば幼い少女の空想世界見せられてるようなもんなんだもん、辿り着く先は不明だけど。
エイリアンエクスペリメントだとかああ言う系統の映画も買っちゃうぐらいな自分にはこの映画は満足いった。
まあ「仮にこの声かけてくれたおばさんの娘になったとしてもローズは救えないなー」と思ったぐらいで。
そこら辺は「ハイドアンドシーク暗闇のかくれんぼ」の子に似てるのかなーとも思った。
おすすめされて良かった、満足なDVD。

映画メモ

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