屋敷女 感想

ざっくり感想書こうと思ったら長々としちゃった。

原題"À L'intérieur"。

あらすじは「クリスマス・イブの夜、出産目前の妊婦サラの家を不審な女が訪れる。女が窓から押し入ろうとしたためサラが警察を呼ぶと、女は姿を消す。ひと安心して床に就くサラだったが、なんと女はすでに家の中に侵入しており……。」(映画.comから)

おすすめされた映画の一作品で「マーターズ よりも凄い」と言われたから期待したんですがこれは別の意味の期待でした。怖い…………！

車で正面衝突を起こす。そこには夫も乗っていて、死なせてしまったサラ。そんなサラは臨月でもう直ぐ出産。そこに黒い服を着た謎の女が家を訪ねてくる。電話を貸してほしいと言う頼みを断るサラ。だけど、その謎の女は家に侵入。ここからこの謎の女の凶行開始。

調べてみたら、フランス初の残虐スプラッター映画らしく…………うん、残虐だ…………。

警察に電話して通報するのはいい。警察が駆けつけて見回りを強化するのもいい。異変に気付いて警察が突入するのもいい。ただ警察の力の無さに乾いた笑い。

家に潜む謎の女に警察が次々と簡単に殺されてっちゃうんだもん…………。

怖い！って思ったのは、サラが眠ってる時、ベッドの脇に謎の女が立ってるんだよ。家の中に侵入してるんだよ。カメラアングルで直ぐ分かる後ろにいるよ！？ってぐらいには分かる。怖い怖い怖い！ってなった。

謎の女はバスルームの消毒液を持って切れ味の良さそうな鋭いはさみでサラの服を剥いで、腹をむき出しにして、ヘソにハサミを突き立てる。絶対痛いって言うか「うわあああ…………」ってなった。反射的に起きたサラは急いでバスルームへ逃げ込むんだけど、サラの顔ははさみで傷付けられて酷い顔になって。更にショックで破水。女はイライラして発作に襲われて、寄ってきた黒猫を両手で握り潰した…………って言うか首を捻って殺したのかなあれ。ハサミ突き立ててバスルームのドアに穴を開けた女は「欲しいものは一つ、赤ん坊は自分が面倒をみる」ってサラに言って、「ああ、やっぱりサラのお腹の赤ん坊が目当てだったんだな」と理解。

娘の心配をしたサラの母親が家に来るんだけどいつ殺されるか分からない恐怖でアイスピックで、バスルーム開けた途端母親刺して殺しちゃったり、警官は女に針を目に突き刺されて首を刺されて瀕死。警官から拳銃を奪った女は、サラを救い出した警官の顔をサラがドアを開けた瞬間に銃で吹き飛ばし。頭にハサミを突き立てられたり…………。

寝室でベットに横たわってるサラにのしかかって、謎の口付けをする女に、反撃のタイミングを待っていたサラに唇を噛みちぎらてこれはやったぜ！って思った。それから、側にあったトースターでサラを殴りつけたり、女が余裕が出来たんだか煙草に火を付けようとした時に、サラはスプレー缶を噴射してライターの火に引火。女の顔を焼き撃退。やったぜ。でも、喉に血が詰まって息が出来ないサラ。編み針を喉に刺して血を出してガムテープで止血して…………包丁に棒を取り付けて槍にして「凄いな最早狩りだな」と冷静に見てた。でも痛々しかった…………。死んだ(？)警官は邪悪な存在になって蘇ってて、サラに襲いかかる。警棒でサラのお腹を殴り始めたからショックでサラが破水。崩れ落ちたサラをまだ殴ろうとする蘇った警官を女が槍で刺して撃退。まあお腹の赤ん坊が目的だもんな。

終盤、階段に逃げたサラはもう息も絶え絶え。子供が生まれようとしてて「私がついてる」と言って女が優しくサラを撫でる。気持ち悪い女だなあ！出産を手伝おうとするんだけど赤ん坊が出てきてくれなくて。女は服を切ってサラの腹をハサミで切り裂き。手を差し入れ赤ん坊を取り出し。悲しそうなバイオリンの曲が流れる部屋の中で、女が赤ん坊をあやしながら椅子に座り取り出した赤ん坊を愛おしげに抱きしめてて…………ここまで来たら執念だなあと。まあ、サラは切り裂かれたお腹はそのままにされて階段で死亡。大量の血を流して。まあ女の方もスプレー顔に噴射されてボロボロになったから生きてはいけないんだろうけど関係ないんだろうな、目的の赤ん坊を手に入れれたから。

度々流れる羊水の中の胎児の映像が苦手な人は注意かな。後始まる所の流血映像。

亡くなった夫の姿を思い浮かべるサラは事故の瞬間を思い出して、現実に引き戻されるんだよね。未だ精神的に不安定。そしたら赤ん坊が口から飛び出してくる夢まで見ちゃう。これはびっくりした。

侵入した女は子供部屋に行って、赤ん坊の衣装に顔を埋めたりね。調べるまで「何してんのこの人」だった。

まあ女は男達に容赦なかった。躊躇なく殺って殺って殺りまくってた。赤ん坊が欲しい執念が突き動かすこの行動力は凄い。

もう一回、サラの背後の暗闇の中にうっすらと姿を見せる女が闇と同化していくシーン。凄いと同時にめっちゃ怖い。

こんな感じで兎に角凄まじい映画。見る人を選ぶと思うけど好きな人にはたまらない映画だなー。調べてみたらR18、審査を拒否されたという話もあるぐらいのレベルの凄まじさだから流血ぶっしゃり容赦ない残虐映像が好きな人は是非。

おすすめしてくださった人が「マーターズよりも遥かに凄い」って言ってた意味が分かった。凄すぎ。グロ耐性と心臓弱い人は見たら絶対駄目だ。SAWシリーズやらCUBEシリーズとかそこら辺たっぷり見まくってる自分は平気だったけど「うっわ…………これ絶対痛い…………うわ…………針で刺し殺して血は飛び散りまくってるし容赦ねぇ…………すっごい…………」と見てる間思ったのが感想。

残虐スプラッター(スプラッターは「殺害における生々しい描写の事)って凄いなと思ったと同時にちょっと欲しいなと思った自分はやっぱりグロ好きなんだなー。